イメージトレーニング
練習を効率よく行なうには、イメージトレーニングを取り入れるように
するとよいでしょう。リアルなイメージを繰り返し行なう事で、
脳がその運動パターンを記憶し、技術の習得を早めてくれます。

イメージトレーニングなら場所を必要としないので、練習時間以外の
自宅や通学の途中、日常のちょっとした時間に行なう事ができます。
つまり、"練習時間以外も練習をしている"事になるのです。

ただし、イメージトレーニングにも、きちんとしたイメージを湧かせるための
生理的条件やポイントがあります。これらを踏まえた上で、
正しいイメージトレーニングをチームで有効的に活用してみてください。


【イメージを湧かせやすい生理的条件】

●自律神経の安定

 ホルモンバランスを整える事で、脳を有機的に働かせ、イメージを
 湧かせやすくする。自律訓練法、腹式呼吸を行なう


●脳波がアルファ波支配である

 緊張・イライラはベータ派・ガンマ派支配で筋肉の緊張や自律神経が
 不安定になる。呼吸法や筋弛緩法、集中力トレーニングを行なう

●脳の視覚領を刺激してイメージを湧かせやすくする

 イメージカードなどで脳の視覚領を刺激して活性化させる


【イメージの湧かせ方】

●主観的イメージを湧かせるようにする

 客観的イメージでは、フォームを意識してプレイするようになります。
 フォームを意識した動きは現実(例:ボールを相手に投げる)と
 心の中(腕の角度の事を考えている)が一致していない状態、
 つまり心身不統一の状態で、脳からの電気信号が効率よく
 筋肉に伝わりません。

 自分の肌から感じる感触(打球感、タッチ等)、
 自分の目から見える映像(ボールの軌道、回転、風景等)、
 自分の耳から聞こえる音(打球音、衝撃音等)などの主観的イメージを
 湧かせて練習する事で、心身統一状態となり、身体は自動的に
 イメージ通りの動きができるように自ら微調整していきます。

 指導の際も、フォームなどの客観的な指示ではなく、選手が何を
 見ているのか、どう見えているのかを、選手の主観的な目で
 見て、ズレている部分を修正するようにすると良いでしょう。


●過去完了形でイメージを湧かせる

 「とにかく頑張れ!」では到底強いチームには勝つ事ができません。
 旅行に行く時にも現地に着いたと完了形でイメージしてそこから
 乗り物などの時間を逆算して出発時間を割り出していくはずです。
 まずは最も大きな目標(全国大会優勝・出場など)を達成したと
 イメージし(長期的イメージ)そこから目標を細分化して、願望達成への
 設計図を作ります。そして細分化した小さな目標を一つ一つクリア
 していくことで、願望目標は確実に達成できるのです。

 中期的イメージ・・一つの試合をどう組み立てるか、どのようにして
 勝ったのかをイメージする

 短期的イメージ・・試合の中での途中の状態、ワンプレイをイメージ

 超短期的イメージ・・一球、一打、一つの動きをイメージ

 ※ただし、一つのプレイがキチンと確実にできなければ、設計図
 通りには進む事はできません。その段階まで行っていない場合は
 まずは確実に一つのプレイがキチンとできるようにする必要が
 あります。


●よりリアルで鮮明なイメージを湧かせる

 夢の中で高所から転落して身体がビクッ!となった経験が誰でも
 あると思います。夢の中の出来事でも、脳内では実際に起こった時と
 同じ電気的な処理が行なわれ、筋肉に信号が送られるのです。
 同じ事を繰り返しイメージすると鮮明にイメージする事ができるように
 なってきます。そして鮮明なイメージを繰り返し行なう事で身体が
 その状態を記憶するようになるのです。

 マイナスなイメージ(ミス、エラー等)も、簡単なプレイをキチンと
 繰り返し行なわせて成功のプラスイメージを植えつける事で
 イメージの組み換えができるようになります。


●試合前に最高のイメージ、最悪のイメージの両方をイメージさせる

 相手をパーフェクトに抑えているなど、予想以上に良い状態に
 なると人はかえって不安感が増してきて、そこから崩れていく事が
 あります。また、予想以上に調子が悪すぎてもやる気や闘争心が
 失われてしまいます。こうした事を防ぐために、予想以上に良い状態、
 悪い状態を事前にイメージ(最終的には勝った完了形で)することで、
 どんな状況においても落ち着いて対応できる心のキャパシティを
 広げる事ができます。


以上のことを参考にして、指導者自身がしっかりとしたチームづくりの
イメージを湧かせ、計画を立てて練習に取り組んでください。


★チーム指導についてのお問い合わせは
S-HEARTS事務局(竹中方)
06-6868-1961
root@s-hearts1.com


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