集中力を高めるには
●何事においても集中するというのは大切な事です。
集中とは、現実と心の中が同調している状態のことを表し、
武道においては心身統一とも言われています。
●集中状態の時、アルファ波という10Hz前後の脳波が優性に
出現し、肉体的には筋肉緊張電位が低く、集中が高まるほど
「ボールがよく見える」「相手の動きがわかる」「疲れない」など
競技能力にもプラスの影響を及ぼします。
●「うちの選手たちは集中力がなくて・・」
とボヤいている指導者の方、
集中力は人間が元々持っている本質的能力です。
この能力が発揮されていないのには、
以下のような原因が考えられます。
●集中する習慣がない
普段から集中する習慣を身につけていなければ、集中力は
高まりません。
集中力が低ければ、雑念(他人や自分の思考・感情に集中して
頭の中での独り言をしゃべったり、暑い・寒いなどの自然現象に
集中したりする)が湧いてきてプレイの妨げになってしまいます。
集中力を高め、それらを発揮するには、常日頃から集中する
習慣を身につけ、脳に集中のソフトをインストールする必要が
あります。練習前・練習中に、トレーニングや技術練習の中に
集中力トレーニングを取り入れましょう。
●集中のピントが甘い、ずれている
集中しているつもりでも、そのピントが甘ければ完全に
集中しているとは言えません。
「ボールを見て」といってもボール全体をボヤーと見ているのか、
ボールの回転や縫い目、文字などが見えるくらいまでしっかりと
ピントを合わせているのか。
レンズで光を一点に集中すれば紙に火をつけられるように、
より細かい一点にピントを合わせることで集中力も高まります。
また、試合中によく「集中しろ!」とアドバイスをしたりすることが
ありますが、これは集中のピントがずれています。
ややこしいですが、「集中しろ」と言われると、「集中する」と
いう事に意識が集中してしまいます。
プレイに集中させたいなら、「ボールをよく見て」や
「○番のマークにしっかりついて」などの具体的な指示を
出す事です。
●外部から集中を妨げられている
指導者自身が選手の集中を妨げている場合があります。
感情的・暴力的な指導は選手達に怒られる事への恐怖心を
植え付け、100%プレイに集中できません。
注意をする時に怒鳴られたりすると選手は注意の内容よりも
怒られているという感情の部分に意識が集中します。
また、あれもこれもといっぺんに色々なことを注意されても
頭の中が混乱してしまいます。
注意をする時は最優先の一つの事に絞り、なぜそうなのかを
理論的に説明する事で選手は話の内容に集中できます。
●心身の疲労の蓄積
肉体的・精神的疲労の蓄積は脳の働きを低下させ、集中力も
低下してしまいます。
練習後のケアや自宅でのセルフケアについてもしっかりと指導し、
その日の疲れは必ずその日のうちに取るようにしましょう。
また、選手達のコンディションの状態を見て練習メニューを
軽めに変更したり、たまにはレクリエーション的な楽しめる
練習内容で、気分をほぐすのも効果的です。
●集中力トレーニング
・一点集中カード(※上の写真参照)
私たちがトレーニング指導の時などに用いているカードで、
カードの中心の小さな点にピントを合わせ、目を閉じた時に
カードの模様の残像が見えた時間で集中力を測定したり、
練習や試合前などにカードを見つめる事で集中を高めたりします。
※1点集中カードセット紹介ページ
・一点凝視法
カードがない時などは、周りの景色などで小さい文字や
模様などにピントを合わせ、ジッと凝視する。指のシワや
爪のスジなどでも可。
・遠近法
遠くの一点にピントを合わせ次に近くの一点にピントを
合わせるのを繰り返す。動体視力の向上にもなる。
・テニスボール積み(※上の写真参照)
やり方は簡単です。テニスボールを用意して、地面に置いた
ボールの上にボールを積み重ねます。集中力の高い選手は
三つ積み重ねることも可能です。他の種目のボールでも
できます。
以上の集中力を妨げる様々な要因を取り除き、集中力トレーニングで
さらに集中力を研ぎ澄ませ、選手の潜在的ポテンシャルを発揮
させましょう。
S-HEARTS事務局(竹中方)
06-6868-1961
heart1@galaxy.dti.ne.jp
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