●最近の新聞でも、スポーツにおける人間性の教育に
ついての記事が多く取り上げられるようになってきました。
「心熱く、熱血指導41年」(12/3読売新聞)
来春の選抜出場が有力視される北海道・鵡川高校野球部では、
朝6時に起床、町内を一周した後、寮の掃除を日課とする。
トイレ担当は上級生が受け持つ。
「トイレを磨きながら君たちの心を磨くんだ。
それが必ず野球にも生きてくる」
と高校野球指導一筋41年、転勤前の学校を3度甲子園に導き、
昨年、鵡川高を選抜で21世紀枠で出場させた
佐藤茂富監督は熱く語る。
「人間教育 必要性を痛感」(12/4読売新聞)
スキー複合・全日本コーチ 河野孝典氏
「指導者として考える事は、『人間性の教育』だ。
コーチをしていると『勝てば何をしてもいい』
と思っている選手と接し、唖然とすることがある。
人間教育の必要性を強く感じる」
「教員が無償に近い形で個人の時間と労力を
部活動のために使うことを強制されたり、競技の知識がないのに
選手を指導しなければならない教員もいる事から部活動は
曲がり角を迎えた。ただ、教員による指導の利点もある。
それが教育だ。教員の中には、スポーツ経験がなくても
スポーツを通して人間教育をしようという情熱に溢れた方々が
大勢いる」
「スポーツ界のトップは人間的にも優れた人が多い。
礼儀がしっかりしていて、ファンへの感謝を忘れない。
そして、支援者に感激を与えようと鍛錬を重ねる。
その積み重ねが周囲の人々の支援を得られ、
トップでいる事ができるのだ」
12/4付の読売新聞によると、日本学生野球協会が
今年の4月〜7月の間に指導者や選手の謹慎処分を
行なった大学・高校が12件もあるそうです。
その内容が、
選手の飲酒・喫煙・部内暴力・バイク無免許運転・恐喝や
監督、コーチの部内暴力・飲酒運転などです。
表に出ている事件だけでも、これだけあるのですから、
潜在的な件数ははるかに多いでしょう。
問題は、指導する立場にある者までが、
軽率な行動をとっていることです。
特に部活動の本質は、スポーツを通じての人間教育
であるはず。
「子は親の鏡」と言いますが、スポーツにおいても
トップである指導者の意識がチーム全体の意識を
つくっていきます。
選手達の意識向上を最優先とすることが、
結果としてチームを強くするんだ、
ということを理解して、まずは選手の「心」の部分を
磨いていくことから始めていきましょう。
●「ここだ!!」というポイントを感じる!
前回の「コツ」のつかみ方の解説について、
いくつかのご質問をいただきました。
今回は、それを補足する内容の解説をしていきたいと思います。
この「コツ」をなかなか口で説明するのも
難しいんですよねえ。なんせ感覚や感性というのは、
人それぞれ違うものですから。
自分が頭の中でわかっていても、その感覚を選手に伝える時に
苦労した経験ってないですか?
「違うんだよ、もっとこう、う〜ん、この球が来たときに
ズバーン!という感じで踏み込むんだよ!」
なんて長嶋監督みたいに擬音ばかりの説明になったりして(笑)
でも実際そうなんです。感覚っていうのは説明しにくい
ものなんです。だから自分の感覚を伝えるのではなく、
選手が感じた感覚をフィードバックさせることで、
選手自身が自分で気づいていくんですよね。
指導者は「ボールにピントを合わせて」など
その対象となるポイントを教えるだけなんです。
ではまず、イメージの持ち方について。
イメージは自分の目から見た主観的イメージで行ないます。
外から見た客観的イメージでは、他人を見ている状態なので
自分の身体感覚とは結びつきにくく、腕の角度など
フォームに意識がいってしまいます。
ということは目標とする対象にピントが合っていないため、
正確なイメージとはなりません。
主観的なイメージの場合も、自分が感じているのは、
理想とする動きのフォームではなく、身のこなしや
リズム、間合い、タイミングを感じてみてください。
ピントはあくまでも対象に合わせ続けています。
次に生理的ポイントについてですが、
例えば、自分が狙ったところにボールを打ちたいと
思った時、ボールが来たら「今、ここ!」という様に
打ちたくなるポイントがあると思います。
それが生理的なポイントです。
他のスポーツでもこれは感じられると思います。
あそこを狙って打つ、投げる、という対象とその起動を
明確にイメージすると、あるポイントで
「打ちたい!」「投げたい!」という打点やリリース
ポイントが感じられると思います。
それを繰り返しながら、自分のイメージと
実際のコントロールを比較しながら繰り返しブレイして
現実とイメージの感覚をすり合わせていきます。
ピタッ!と感覚が一致したら、その感覚を基準に
繰り返し練習し、身体に覚えこませます。
このようにしてコツを習得すると、
プレイにおいて大きな崩れはなくなってきます。
う〜ん、うまく伝わったでしょうか?
口で言うのも難しいのに、文章となると
文才のない竹中にはさらにキビシーものとなってしまいました。
しかし、まずは「考えるな、感じるんだ!」です!
実践して、身体で感覚を体感してみてくださいね!