●『「楽」のできる"仕組み"をつくろう』 前回の「楽して強くなろうよ!」の続きです。 この「楽」の意味について。 ひとつはスポーツを「楽」しんでやろう、という意味。 そして、もうひとつは、指導者が「楽」のできる "仕組み"をつくること。 という所まででした。 指導者が「楽」をできる、といっても、 ほったらかしにして、勝手に練習をやらせておく、 というものではありません。 選手達が自分達で考え、工夫し、自主的に練習に取り組むような 自立性を養っていく、ということなんですね。 何も言わずとも、選手達が自主的に練習に取り組む ようになれば、指導者は能力向上への知恵やコツを教え、 目標への正しい道のりへと導いていくだけですから、 いままで、あーだこーだといちいち指図して選手達が動くように 仕切っていたことに比べれば、格段に「楽」なはずです。 余分な事にエネルギーを使うことがなくなる。 子育てにおいても言えることなんですが、構いすぎる事が かえって子どもの自主性を妨げる事になるんですね。 剪定され、枠にはめられた盆栽は、 それ以上大きくなることはできません。 自然のままに育て、水や栄養などの エネルギーをかけ続けてあげれば大きく育ってくれるのです。 「やらされている」練習よりも、 「よし、やろう」と自分で意思決定して行なう 練習の方が絶対に疲れません。 経験した事ありませんか? 人の買い物に付き合わされると、異常に疲れますが、 自分の買い物で色々と見ているときは、何時間でも 疲れないでしょ。 大切なのは、自分の意志で行動する事。 そのための仕組みづくりとして ・選手達に考え、気づかせる ・ひとりひとりの役割を認識させる ・目標達成への道のりを明確にし、選手達の心を燃やし続ける こうした事の積み重ねが、選手達の自立心を育み、 指導者が「楽」のできるチームになっていくのです。 =============================================================== ●「違い」のあるチームへのセカンドステップ「目標設定」 多くのチームのキャプテンに、 「チームの目標は?」 と、聞くと、 「はい、全国大会出場です!!」 と元氣な返事が返ってくる。 しかし、 「じゃあ、その目標を達成するための、 明確な道筋を立てて、練習計画をつくり、 毎日課題を持って練習に取り組んでいるの?」 との質問には、 「う・・そこまでは、できてません・・」 と絶句してしまいます。 これじゃあ、アメリカに旅行に行こう! と言っておきながら、何に乗っていくのか、 何時間かかるのか、費用はいくらかかるのか、 どんな荷物を持っていくのかetc・・ 何もわからずに、とにかく行けば着くだろう と家の玄関を飛び出していくようなもんです。 目標が全国出場! だから毎日一生懸命練習するんだ! では、全国への道のりは近いとは言えません。 先の見えない未開のジャングルを 歩いているようなもんで、 「この道で本当にいいのか?」 「いつになったら目的地に着くのだろうか?」 といった心配・不安が湧き出てきます。 ・一年後に全国大会出場 という目標なら ・○ヵ月後に県ベスト4の実力を身につける ・そのための技術的、体力的目標として、 半年後にはこのレベル、3ヵ月後にはこのレベルに あること ・そのためには今月の練習内容はこのように行なう ・今週の練習内容はこのように行なう ・今日の練習の課題は、これをクリアする事 このように、目標を細かく細分化して、今日やるべき事 まで落としていけば、その日の課題をクリアすることが、 目標に一歩近づいているんだ、という事が明確に わかりますね。 ゴールが見えているからこそ、そこに近づいているんだ、 という安心感を持ち、練習にも意欲的に取り組む事が できるんですね。 あなたのチームには目標がありますか? その目標達成への明確な道のりが見えていますか? 明確な目標設定と、目標の細分化を実践してみましょう!! |