●「コツ」の身につけ方

さて、今回はあたり前のことが確実にできるための
「コツ」の身に付け方についてのお話しです。

「コツ」を身につけるには、運動機能を調節する
小脳に記憶させる事。

では、小脳に記憶させるには、どのようにすればよいのか?

それが先週お伝えした

「Do’t think Feel it!!」(考えるな、感じるんだ!)

ということなんです。

人間の身体はどんなスーパーコンピュータよりも
はるかに優れた機能を持っています。

頭の中の思考をストップさせ、ただその動きを感じながら、
身体にフィードバックさせていくことで、自動的に
正しい動きへと調節していってくれるんです。

キャッチボールに例えてみて実践法をお教えします。
他の競技でも、それぞれのプレイに置き換えて
取り組んでみてください。

・メンタルリハーサル

上級者やプロなどの、自分の理想とするプレイを
自分に置き換え、できるだけリアルに繰り返しイメージする

・メンタルリハーサルの実践

コントロールを気にせずに、リハーサルの自己イメージ
で投げる。投げた時の身体の感覚とイメージを
フィードバックして擦り合わせていく

・リリースポイントの感覚をつかむ

目標とする的(グラブの文字など、できるだけ小さなポイント)
にピントを合わせ、的からリリースポイントへのボールの軌道を
イメージし、そのイメージの軌道上を通ると感じたところ
(生理的リリースポイント)でボールをリリースする。

・感じる→投げるを繰り返す

「今のは良い、悪い」や「もう少し右、左」などの判断をせず、
一球ごとに気持ちをゼロに戻し、ピントを合わす→軌道のイメージ
→生理的リリースポイントで投げる、を繰り返す。

ボールがイメージ通りの軌道に乗って、狙った的に
ピンポイントでズバン!と入った時の感覚を味わいます。

投げる→感じることを繰り返す事で、正しい感覚が
小脳に記憶されます。小脳が記憶する事で、
コントロールよく投げる「コツ」が身についたわけです。

選手一人一人は体型や筋力、柔軟性などに様々な違いがあり、
誰一人同じ物を持っている選手はいません。

だから、正しい動きを身につけさせるというのは、
個性の違う選手をフォームという型にはめるのではなく、
その選手にとって自然な動き、無理のない動きを
「感じさせる」こと。それが1番能力を発揮する
ポイントなんですね。

そのためには、的にピントを合わせる集中力や
プレイや軌道をイメージするイマジネーション力、
身体の感覚を感じられる感性を磨いていく必要がある
ということがおわかりになると思います。

前段階までのステップのコンディショニングや
集中力を高める事が、ここで役に立ってくるんですね。

それぞれのチームで、今回の「コツの身につけさせ方」を
実践してみてください。

きっと選手達のプレイに違いが出てきますよ!!